養護+教育=保育。総合的な保育・教育は、遊びを通して
保育は、生命の保持と情緒の安定を図る「養護」と、子ども自ら環境に関わり、興味や関心を広げ、乳幼児期にふさわしい経験から資質・能力を高めていく「教育」が一体となっています。
園ではひとり一人の子どもの育ちを見つめ、見極め、見守り、環境を整え、個々の、又は集団の興味や関心に合わせた遊びを通して、育ちを引き出します。
そして、“みんなちがって、みんないい”のインクルーシブの考えから、ひとり一人の子がその子らしく存在し、伸び伸びと自分の力を発揮することも目指しています。
愛着形成が育まれている子は、自分の存在を受け止めてもらえることで心が強く、しなやかで、周囲の環境に働き掛ける力があります。
働き掛けるものは、自ら気付き興味を持ったその先、やってみたいという”意欲”から、周囲に保育者や友だちがいる環境の中での“遊び”へ。
乳児期は五感を使った遊びを中心に、幼児期は集団の中で対話(サークルタイム)を重ね、子どもの願いを実現する保育に努めています。


具体的な遊び・取り組み
- 聴覚に働きかけた遊び(わらべ歌遊び)
- 選択性の遊び(製作や散歩先を自分で選びます)
- デイキャンプ(川遊び)など
子どもの育ちを見つめた時、子どもの出来た、出来ないではなく、これまでのどのような経験や遊びがこの育ちに繋がったのか、又は足りなかったのか、と考えます。
また、集団の中でもその子らしさを大事にし、ひとり一人の育ちを園独自の保育プログラムを通して見つめ、子どもたちにとって必要な遊び(経験)を提案しています。

地域で存在する
外に出られる日は、乳児クラスから幼児クラスまでお散歩に出掛け、風・太陽の日差し・草木の匂いなどを感じながら目的の場所まで出掛けています。
道中ではご近所の方と挨拶をし、公園では地域の子と一緒に遊びます。
また、卒園児がふらっと立ち寄り近況報告をしつつ園内で遊んで帰る、公園に行く途中で高齢者施設に立ち寄りコミュニケーションを取る、そんな日常のささやかな、でも現代社会で失われつつある“人とのつながり”を園では大切にしています。
この体験の積み重ねが、子どもたちの心を豊にし、成長を支えます。
人との繋がりが安心・安全へ
園児の定員は65名。横(学年)の繋がり、縦(異年齢)の繋がりがあります。
担任の保育者だけでなく、フロアを超えて、クラスを超えて、保育者が子どもに関わります。
どの保育者も全園児の顔と名前が一致し、その子らしさも理解していきます。
廊下ですれ違った保護者の方と談笑しているのは、担任以外の保育者であることもよく見られる園内の光景です。
関係性の構築、たくさんの保育者からの暖かな眼差しがあり、そこには子どもたちを見守る環境作りがある。
結果的に、子どもが安心し、安全に過ごせる場が提供出来ると考えています。

園に関わる大人たち
子どもの笑顔は、健やかな心の表れ。
子どもの笑顔には、たくさんの意味(背景)があります。
大人が笑えば子どもも笑う、子どもが笑えば大人も笑う。
子どもの笑顔のために、園に関わる全ての人に心を寄せて、大切にする。
そのための仕組み作りも進めます。

保護者の方と子育てのoneチームを組む。保護者と保育者は、育ち合う存在。

保護者の方と一緒に子育てをするには、子どもを見つめる思いを共にしたい。
そんな考えから、園では、保護者の方がいつでも保育を見られる「保育参観」、保育に参加出来る「保育参加」があります。
自分のお子さんがどのような遊びに夢中なのか、どのようなお友だち関係の中で存在し、どのように集団生活を送っているのか、
園での子どもたちが作り上げている小さな社会を知ってもらい、保護者の方が子ども(園児)や保育者と一緒に過ごす機会を設けています。
もちろん、登降園時のささやかな会話も大切なコミュニケーションの場。
日々、子どもの姿を共有し、対話をし、お互いに育ち合う。この繰り返しのコミュニケーションが、保護者の方とのoneチームになっていきます。
保護者の方のリフレッシュを考える。
保護者の方が自分を大切にする、労わる時間が持てるように“リフレッシュ保育”を設けています。
平日、お仕事が無い日でも園にお子さんを預け、保護者の方が自由な、一人の時間を持つ。
時間の余裕は、気持ちの余裕。
リフレッシュした保護者の方は、自然と笑顔になり子どもと関われる。
そして、園と保護者の方が子育てのoneチームとして、子どもに働きかけていく。
園にお子さんを預け、子育てを共にし、お子さんも、保護者の方も、良い循環を持つことが日々の幸せに繋がる。
健やかな心を保つには、誰もが救われ、安心する仕組み「リフレッシュ保育」があります。
子どもらしさに触れた瞬間、改めて保育の魅力に気が付く。
“人”を育てる仕事は、人としての学びが詰め込まれている。
保育者が子どもから離れて書類業務をする、保育を考える“ノンコンタクトタイム”があります。
保育は、子どもと直接かかわる時間以外にもミーティングや保育準備、書類時間、保護者の方と関わる時間などを含み、多様な役割がある仕事。
子どもから離れ、保育を振り返ることで、保育者の頭が整理され、心にゆとりが生まれます。
仲間と話すことで一人では気が付かない学びが増え、保育の悩みが学びに変わり、保育はチーム力が肝であることを知ります。
健やかな心を保つには、誰もが救われ、安心する仕組み「ノンコンタクトタイム」「チーム力」、そして「休憩時間の確保」「126日前後の年間休日数」があります。
『励まし合い・認め合い・笑顔が生まれる』 それは、ひとり一人の子ども・保護者の方・地域の皆さん・職員 『みんなでつくる みんなの笑顔』です。
