園での生活

子どもたちの1日

7:00~ 登園

朝からひとり一人のドラマがある

保護者の方と一緒に登園する子どもたちの様子は、毎日違うもの。

「今日は何をしようかな?」
「昨日の遊びの続きをしようか?○○ちゃんはもう来たのかな?」

と、保育室に向かう足取りが早い幼児さんもいれば、 乳児さんは、細やかな体調変化によりご機嫌が斜めの日もあります。

朝は、家から出て保育室を入るまでに、子どもたちの“小さなドラマ”が見られるひと場面。 保育者が「おはよう」と挨拶をし、子どもたちの様子に目を向けます。

“その子のいつも”を知る保育者が寄り添う言葉を掛け、様子に合わせて抱っこで受け入れることも。 その時の子どもは、ホッと穏やかな表情を見せてくれます。 子どもの安心した表情は、園を後にする保護者の方の安心感になり、心を軽くします。

子育ては、保護者の方と園がone チームになって 子どもに働きかけていく。
毎日の保護者の方と保育者の会話ややり取りが、子どもにとって “こども園=安心した場所” になっていきます。
登園後は、室内で自由あそび。 保育者の膝にのって甘えたり、友だちと会話をしながら遊んだり、一人でじっくり遊んだり、それぞれの子が自分のペースで過ごします。

9:00 朝の会

今日の「クラス」「グループ」、そして「ぼく」「わたし」の予定をみんなで話す

「今日は約束をしていた公園に行く日だ!」
「きっと沢山歩くよ~!」

こんな会話が幼児クラスの朝の会で聞かれます。 主活動の前には、活動内容に合わせてクラスで、又はグループで集まり、今日の予定を話し合い、“今日の自分たちの見通し”を持つ時間になります。

また、日中の活動途中にクラスの子が「やっぱり、~しない?」と予定変更を提案すると、その場で子どもたちが意見を言い合い、みんなで“どうしたらいいのか”、を決めていきます。

その過程で、子どもたちは心の折り合いを経験します。 みんなで考える経験は、大人になっても必要なコミュニケーションスキルです。
そして、今日は、誰が遅く登園し、誰がお休みなのか等、大切な仲間の予定も朝の会で知り、お友だちへの関心が高まります。

「わたしは、今日は早帰りなんだ」
「え、なんで?」
「注射なの」
「えー、泣いちゃう? 頑張ってね!」

幼児期に、お友だちの存在が、心を交わす日々の会話が、一人ひとりの子どもたちの心を豊かにしてくれます。

9:30 主活動

子どもの“やりたい!”を実現する主活動(遊び)

みんな揃ったところで、みんなで過ごす時間・遊びへ。

乳児さんは、身近な保育者との愛着関係を基盤に、外の世界(遊び)へ。
自分から玩具に手を伸ばし、物に働き掛け、目で見て、手で触れて、聞いて、心が動いてハッと表情が変わり、近くの保育者と目を合わせて安心感を得る。
そして、また目に入った所へ探索活動をしたり、お気に入りの遊びを見つけて座り込む子も。
幼児さんは、“今日は~をしたい!”の小さな願いを持って過ごしています。
子どもの「~したい」の思いに、保育者が「~するには、どうしようか?」と投げ掛けると、「○○を取って来る」「○○するのはどうかな?」と、計画を組み立てる返事が。

計画を立てた後は、遊びの実現へ。しかし、小さなハプニングが生まれ、“どうしたら良いのか”また計画を練り直す。子どものペースでの移行錯誤を保障しながら、遊びを進めます。 たかが遊び、されど遊び…子どもの
頭の中は、心の中は、フル回転!
主に、ごっこ遊び、ルールのある遊び、製作、クッキング?、散歩、自然に触れる園外活動、高齢者施設の方との交流などがありますが、子どもの“~をしたい!”の気持ちがあれば、何にでも“遊び”に変わります。

散歩先で木の棒を集めるだけで、友だちと棒の数を競い合いが始まり、子どもから“名前の付かない遊び”が生まれていきます。 横割り(学年)、縦割り(異年齢)、どちらも保育形態として取り入れているため、主活動では同学年と遊ぶ日もあれば、異年齢で遊ぶ日もあります。

11:30 昼食

「楽しく食べる」は、生きる力になる 

離乳食、ミルク、普通食、アレルギー食の提供をしています。
食べる量、咀嚼力、食べる時の姿勢、食具(スプーン、フォーク、お箸)の使い方など、ひとり一人異なりますが、どの子も“食べる事が楽しい!”の経験が日々得られるように、子どもたちの食べている姿を保育者間、また保育者と栄養士で情報共有をしています。

幼児クラスでは、順次給食を取りに行き、“少なめの量”“普通の量”“多めの量”によそった主食・主菜・副菜・汁物を選んでいきます。

給食では、好きな食べ物、苦手な食べ物、初めて見る食べ物などを目にし、今日の自分のお腹の空き具合と相談してもらい、食べる量を自分で選んでいきます。

「これ、なんだろう?先生、どんな味?」
「このおかず、美味しいんだよね。多めにしよう~」


と会話が飛び交う、楽しいひと時です。

野菜洗い、皮むきなどの食に関わる経験も大切にし、また「いただきます」「ごちそうさま」の生産者や作り手への感謝の気持ちも忘れないよう働きかけています。

13:00 午睡

コットを用意して午睡の準備をします。

寝る時間や起きる時間には個人差があり、入園時に乳児から幼児まで保護者の方に家庭での睡眠の様子を聞き取り、その子に合った午睡時間を理想としています。

幼児さんになると、体力や夜の入眠時間などの背景から、午睡を必要とする時間が異なるため、子どもにとって午睡時間が苦痛にならないよう、保護者の方と相談をし、午睡時間を短くして室内で遊ぶ子もいます。

また、睡眠を見守る先生、連絡帳などの事務をする先生、休憩を取る先生、掃除をする先生など、保育教諭はそれぞれの役割で動いています。

この時間に園内研修やミーティングを行う時もあります。

15:00 おやつ

おやつを食べながらおしゃべりする時間

おやつを食べながらおしゃべりする時間は、 「今日のおやつは、何?」と、配膳をする保育者に聞き、「やったー!」とすぐに手を洗いに行く子どもたち。
子どもたちは、おやつを食べながらおかわりのタイミングを考えるなど、子どもたちの姿は、生きる力がみなぎっています!

降園時には、「今日のおやつ、家で作って~」とお迎えに来た保護者の方にお子さんがリクエストをすることも。
保護者の方から「家では食べないのに、園では、苦手な物を食べるんですね」とお話をされることがあります。

子どもの食をよく知る栄養士による調理マジック、お友だちみんなで食べることで美味しく感じるマジックが存在しています。
おやつにも季節の素材や手作りのメニューを取り入れ、子どもたちの食の豊かさが心の豊かさに繋がることも園の願いです。

16:00 自由遊び・順次降園

自分のペースで、ゆったりとお迎えまで

保護者の方が迎えにくるまで、室内又は屋上で自由遊びの時間です。

遊びに夢中で保護者の方がお迎えに来ても気が付かない子も多く、保育者や近くの友だちに「おむかえだよ~」と教えてもらう場面も見られます。
「まだ遊びたい!」と言う子もいますが、自分の気持ちに折り合いをつけ、明日の登園を楽しみにさよならをします。

手でタッチをして「また明日ね~」と声を掛けたり、1階の事務所の小窓を開けて 「さようなら!」と元気に挨拶をしたり、子どもたちそれぞれのさようならがあります。

子どもたちの1年

4月入園式・進級式・慣れ保育
5月どろんこ遊び
6月運動会・プール開き
7月親子ふれあいデイ(木育)
8月お休み調査期間
9月お祭りごっこ・親子ふれあいデイ(わらべうた)
10月キラキラデイ
11月芋掘り・発表会
12月クリスマス会・個人面談
1月
2月お店屋さんごっこ・懇談会
3月卒園式・お別れ会

※保育参加・参観は随時受け付けています。